自分の人生をどう生きる?! 未来を見て!いまを見て!過去を見て!

”キャリビジョンを描くことが大事だ”とよく言われますね。私もキャリアの仕事をするので異議はありません。でも今、その「キャリアビジョンを描いて」と言われても、自分の未来が描きにくいという世代がいるのも事実です。

2000年頃からでしょうか、ITの世界が広がり、その時代にキャリアビジョンを描こうとした人々は、多くの情報を世界から受け取るようになりました。不確実で多様な世界を目の当たりにして、先行きが見えない世界で、自分の未来は描きにくいという思いを感じたと思います。

人並みで良い。先を考えても意味がない。今を楽しく気心の知れた人たちがいれば幸福を感じる。そう考えることで、心の安定が保たれているのでしょう。

こんにちは、日本セルフエスティーム実践協会(JSELジェイセル)の小西です。

そんな今を生きているあなたは、「私のキャリアビジョンは、描くことができない」のではなく、「この世界を生きるしかない」という宿命に諦念を抱いているのかもしれません。

人生を捉える視点は、たしかに「いまを見て生きる」視点がありますが、「未来を見て生きる」、そして、「過去を見て生きる」があると思っています。今回は、この3つの視点をお話しします。

私の場合はどうだったでしょう。

今振り返ると、私が生まれた時代は、女性として生まれたら、結婚して主婦になるという社会のレールがあった。でも、そうなることに私は違和感というか抵抗を感じていた。

周りの誰もが世の中の当たり前を私に諭してきたし、友だちも当然のように主婦になっていった。そういう社会だった。

でも自分のことを自分で選べないという苛立ちが膨らんでいった。

私も、この時代に生まれたことを宿命として受け入れた。その上で、「一人の女性として夫に頼らず一人の人間として、自律して生きること」を目指して生きてきた。その道のりを運命として捉え、どう実現するかを目指してきたと言える。

そういう意味では、「未来を見て、人生を生きる」といえます。

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運命とは、人生の意味を自分自身で定義すること。

「この世界を生きるしかない」という宿命に諦念を抱いたとしても、その運命の枠組みの中で、どのように生き、行動するかを選び取ることを忘れてはいけません。

実際の行動と選択を通じて、私たちがいかにして自分の人生を意義深いものにできるかに繋がるからです。

つまり、自分の人生の意味づけを自分がどのように想像するかですね。

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私の場合は、戦後の新しい日本を作ろうという時勢が、私を助けてくれたように思います。頑張ればチャンスが広がり、努力する意味を感じて目標に向かって生きることができたからです。

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いまは、努力は報われない?

「努力すれば報われる」という神話が崩れ、成功は個人の実力ではなく、運や環境に左右されているという視点は、現代に生きる術を理解する上で重要のようです。

なぜなら、自分が懸命に努力しても報われないという事実があります。そして、「どれだけ努力しても、苦しい境遇に置かれるのは、努力が足りない自分だ」と自分を追い込んでしまうからです。

人生は、宿命をもって生まれる。いつ生まれるか、性別、生まれ育った環境、身体的事情、社会的な立場など、人は選択できないわけで、親ガチャなどの言葉も生まれましたね。

孤独を生きる

錯綜した世界、つまり多様な生き方を受け入れるということは、ある意味、孤独感を味わうことでもありますね。

なぜなら、価値観も多様化している今、自分と他者が互いの気持ちを深く理解することは容易ではないからです。

だから、親、兄弟姉妹、同級生との親密なつながりは安心できると思える。彼らは、時間的つながり、歴史があるから。だから気心が知れている、何を思っているか分かる、心が穏やかに安らげるからでしょう。自分に近いサークルの中が安心できる居場所になります。

いまを見て、人生を生きているといえます。

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更なるアイデンティティの広がりを求めて

人間は社会的な動物です。だから更なる繋がりを求めるものです。私たちはどう生きて来たのか。自分と他者との一体感、情熱をもって心から共感し合える関係を築きたいのかもしれませんね。

自分自身の拠りどころを探す。「そもそも私は何者だ」「何を求めて生きたいのか」という根っこを定めたいという気持ちが原動力になるでしょう。

あなたの人生を語る中に、あなたのアイデンティティを見つけることができます。

コロナ禍で静かにワクチンの順番を待つ姿や、FIFAワールドカップなど、スポーツイベントなどで日本人サポーターの観戦後のゴミ拾いは、世界の人たちを驚かせました。SNSでは、「誠実で謙虚、感謝の気持ちを持った日本人」というコメントが世界から届きました。そのコメントにある行動から、日本人として誇らしい気持ちになったり、自分の中に同じ価値観があると思うこともありますね。

たとえば、下記の質問に応えてください。あなたの中にあるあなたの価値観やこだわりが見えてきます。思い出しながら、具体的に語ると良いでしょう。

「定期的に見る雑誌やwebサイトはどんなものがありますか?」  「それらのどんなところが好き・面白いですか?」

「どんな本や映画が好きですか?」  「それらのどんなところに魅かれるのですか?」「どこが印象に残っていますか?」

という問いかけに、具体的に言葉にして語ってみてくださいね。(一人で行う場合は、文章に書くことをお勧めします。)

*「どんな/どのように」を説明するために、あなたが語った(書いた)あなたの形容詞が、大事なのです。

その語りの中にあなたのアイデンティティ(興味や関心、どのように生きたいか)が見えてきます。紛れもないあなたが存在するのです。

あなたの過去を見て、自分らしく生きるためのヒントが見つかるでしょう。

過去は、どんな思いで、何を考えて、何に価値をおいていたかを知る機会になります。そのストーリーの中で、あなたは共感できること、あるいはできないことを見つけてきました。今を生きる私達にとって、過去は何をどう選択するかを考える上での羅針盤になります。

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自分の人生の意味づけを自分がどのように想像するかで、人生は変わる」のです。

より自分らしく生きるために、人生を生きるための3つの視点を忘れないでください。いまを見る。未来を見る。過去を見る。それぞれの視点が大事です。

新しいドアを開けてみることも、人生を楽しくしますよ。

参考文献<『「宿命」を生きる若者たち』 土井 隆義 著、 株式会社 岩波書店><『実力も運のうち 能力主義は正義か?』 マイケル・サンデル 著、鬼澤 忍訳 株式会社 早川書房>